2013年4月17日水曜日

カザフ青年へのエール

 

 

 

熱が出て、仕事の集中力がまるでなくなったため、ソファで過去に録画したものを
ぼんやり見て過ごしていましたが……
3月に録画しておいたフィギュアスケート世界選手権フリーのデニス・テンがすごい!
十代から注目されていたものの、その後今ひとつ伸びていない時期が長かった気が
します。
それがここに来て、技術、表現とも驚くべき存在感、惹きつける力を発揮しています。
映画『アーティスト』からの曲もよかった。
このままの勢いで、2月のソチにピークを持っていければ、金メダルを獲れるかもという
予感が。
高橋大輔や羽生ももちろん応援していますが、デニスにも優勝を目指してほしいです。

それにしても、辺境カザフスタンから来たこの若い選手に三年前から注目していた
自分は見る目があるとつくづく自画自賛しています。
以下、かつての日記を再録。

2010-2-17 カザフから来た少年

何なのだ、ジュニア上がりにして周りを惹きつけるこの技術と圧倒的な音楽性は。
高橋ともども、アジア人はリズム感が悪いなどといったい誰が言った?

高橋大輔のショート・プログラムは期待通りのすばらしいものだったが、その直前
出ていたデニス・テンという若い選手を不勉強にも知らず、大選手のグループに
運悪く紛れ込んだアジア(妙に日本人顔をした)の弱小選手と見くびっていた。

デニス・テンカザフスタン高麗人の家庭に生まれた16歳。
コーチは浅田真央と同じくタラソワだそうだ。

エフゲニー・プルシェンコのふてぶてしいまでの強さはどこか好ましい。
復帰、そしてこれでもかという4回転へのこだわりは、スケーティングの美しさ
ばかり重視するジャッジへの異議の意味もあるようだ。
それに比べて、チャレンジのないエヴァン・ライサチェクのソツのなさというのは
毎度どうも退屈である。
今日も会心の出来だったようだけれど、この人の演技の途中には、私はつい
トイレに行ってしまう。
強さと危なげを併せ持つブライアン・ジュベールはつねにうまく行ってほしいと
願っているが、今回は絶望的。
オリンピックのような舞台では、往々にしてライサチェクのような選手がトップに
なりがちだ。

高橋はテクニック・エレメンツ48,90、コンポーネント・エレメンツ41,35、
減点ゼロの自己最高90,25点。

 

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