『すばる』5月号で以下の書評をしています。
「すけこましニグロの見出された軽さ」
ダニー・ラフェリエール『ニグロと疲れないでセックスする方法』(立花英裕訳、藤原書店)
ラフェリエールはカリブ海ハイチ生まれ。
70年代にモントリオールへ亡命し、85年、本書でデビューした作家です。
買うのも人前で読むのも、なかなか勇気のいる本ではありますが、れっきとした文芸書。
ジャズが響く多文化都市モントリオールの片隅でくり広げられるニグロ青年の日常から
80年代特有の空気が伝わってきます。
先に訳された『ハイチ震災日記』『帰還の謎』(メディシス賞受賞)以来の書評でした。
(前は『図書新聞』に掲載してもらいました)
よろしければご笑覧ください。
0 件のコメント:
コメントを投稿