つい先日、スズメバチの巣がようやく駆除されたと思ったら――といっても、黒い大きな蜂が今でも時々近くを飛んでいてヒヤヒヤしているのですが――私のいるこの山に、最近は熊が出没しているそうです。
熊の心配をする日が来るとは、人生わからないものだとしみじみ。
そんな話を授業中にしていたら、出席カードの余白などにいくつもアドバイスをいただきました。
鈴を振るより、人声――声を挙げながら歩く、ラジオをかけるなど――のほうが効果があって、熊が逃げていくとか。
よく言われる「死んだふり」というのは無理だそうで、襲われてしまったら死にものぐるいで闘うべしと、わりと信頼できそうなウェブサイトに対応策が紹介されていました。
スズメバチは、夜は活動しないので、夜間に巣に火をつけるのがよいそうです。
黒い服、それから香水のにおいというのが危険だそうで、巣が駆除されるまでは、白いストールに身をつつんで、恐怖に息をつめながら、途中の森を抜けていました。
私は二十年ほど前ブヨに刺され、脚が丸太ほどにも腫れ上がって何日も寝込んだ経験があるので、ハチの類はアナフィなんとかショックを起こすのではないかと心配です。
出勤するのも命がけです。
部屋のなかには先週以来、10センチ近くある巨大蜘蛛が2匹ほど現れていますが、これぐらいはまあご愛嬌。
2012年8月27日月曜日
2012年8月14日火曜日
甲子園の午後
生まれてはじめて甲子園球場に行ってきました。
特にそれが目的というわけではなかったのですが、高校野球開催中で
カードは青森の光星学院対石川の遊学館。
日本、外国含め、いくつか訪れたことのある野球場のなかでも、もっとも気持ちのいい、
夏の一日を過ごすには最高の球場だと思います。
3塁側の上のほうの席でしたが、炎天下ながら顔に向けてさわやかな浜風が吹いてくる。
それから気圧のおかしい東京ドームなどと比べ、生ビールがすごく美味しい。
テレビ経由だとなんのこともないブラスバンド演奏や打球の音も、生で聞くとぐっと心地よい
ものです。
阪神名物いか焼き、辛さが暑さにぴったりの甲子園カレーをはじめ、ナニワのB級おやつが
売店に勢ぞろいしているのも、豊かな気持ちにさせられます。
大きなせんべいの上になぜかたこ焼きがふたつ乗っている「たこせん」なるものを
次は食べてみたいと思いました。
ここのところ、三日と空けず粉もんを食べています。
やはり関西は、底のレベルが高いところがすばらしい。
特にそれが目的というわけではなかったのですが、高校野球開催中で
カードは青森の光星学院対石川の遊学館。
日本、外国含め、いくつか訪れたことのある野球場のなかでも、もっとも気持ちのいい、
夏の一日を過ごすには最高の球場だと思います。
3塁側の上のほうの席でしたが、炎天下ながら顔に向けてさわやかな浜風が吹いてくる。
それから気圧のおかしい東京ドームなどと比べ、生ビールがすごく美味しい。
テレビ経由だとなんのこともないブラスバンド演奏や打球の音も、生で聞くとぐっと心地よい
ものです。
阪神名物いか焼き、辛さが暑さにぴったりの甲子園カレーをはじめ、ナニワのB級おやつが
売店に勢ぞろいしているのも、豊かな気持ちにさせられます。
大きなせんべいの上になぜかたこ焼きがふたつ乗っている「たこせん」なるものを
次は食べてみたいと思いました。
ここのところ、三日と空けず粉もんを食べています。
やはり関西は、底のレベルが高いところがすばらしい。
2012年8月9日木曜日
伊調馨の反射神経
多忙につきろくに「予習」できないままオリンピックを見ていますが、昨夜のレスリング、伊調馨(62キロ級)、小原日登美(48キロ級)の試合はすばらしかった。
小原が決勝であたったアゼルバイジャンのマリア・スタドニクは、上位に年配者が多いなか、さすが
20代前半ならではのスピード感ある攻撃ぶりで、見ていて感銘を受けました。
これを抑え込める小原って、いったいどれだけ強いんだか。
しかし小原より目を奪われてしまうのは、やはり伊調馨です。
私が今女子高生ならラブレターを出したくなるほど男っぷりのいい兄、いえ姉の伊調千春に比べ、一見女の子っぽさの感じられる馨ですが、あの圧倒的な強さは天性のもので、今回も感動を覚えました。
反射神経というのは私にはもっとも縁遠い資質で、それだけに目の当たりにすると驚嘆してしまうのですが、一瞬のうちに相手の隙を予感しとらえる伊調の反射神経は、無限の想像力に満ちた、とりわけ貴重なものに感じます。
足をとられて劣性になった次の瞬間相手を組み敷いて攻めている、その瞬時の転換もさすが。
女子レスリングといえば、吉田沙保里や浜口京子のほうが取り沙汰されがちですが、私は前から伊調妹の存在に惹きつけられてきた気がします。
ここ8年ほど、柔道やレスリングの面白さに目覚めていますが、今回柔道では胸のすくような一番を見ていないので、昨日は貴重な一夜でした。
いやー、これこそ文学。
小原が決勝であたったアゼルバイジャンのマリア・スタドニクは、上位に年配者が多いなか、さすが
20代前半ならではのスピード感ある攻撃ぶりで、見ていて感銘を受けました。
これを抑え込める小原って、いったいどれだけ強いんだか。
しかし小原より目を奪われてしまうのは、やはり伊調馨です。
私が今女子高生ならラブレターを出したくなるほど男っぷりのいい兄、いえ姉の伊調千春に比べ、一見女の子っぽさの感じられる馨ですが、あの圧倒的な強さは天性のもので、今回も感動を覚えました。
反射神経というのは私にはもっとも縁遠い資質で、それだけに目の当たりにすると驚嘆してしまうのですが、一瞬のうちに相手の隙を予感しとらえる伊調の反射神経は、無限の想像力に満ちた、とりわけ貴重なものに感じます。
足をとられて劣性になった次の瞬間相手を組み敷いて攻めている、その瞬時の転換もさすが。
女子レスリングといえば、吉田沙保里や浜口京子のほうが取り沙汰されがちですが、私は前から伊調妹の存在に惹きつけられてきた気がします。
ここ8年ほど、柔道やレスリングの面白さに目覚めていますが、今回柔道では胸のすくような一番を見ていないので、昨日は貴重な一夜でした。
いやー、これこそ文学。
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