2012年7月7日土曜日

ブルターニュについてのエッセイ

通信教育部報『雲母』表4の連載ページ、「芸術時間」にエッセイを発表しています。
タイトルは「牡蠣ーー月と海の記憶を閉じこめたひとつの宇宙」です。

2月から3月にかけ、家族の仕事につき合ってブルターニュのカンカルへとても印象深い旅をしたのですが、あまり人に話したり書いたりする機会がありませんでした。
ものすごいスピードで月日は流れ、すでに遠い過去のようにも感じられるのを、少しじっくり思い返して、牡蠣についてのエッセイを書いてみました。
カンカルと三陸、遠く離れたふたつの海の牡蠣業者が援助しあう関係であることは、意外に知られていないですね。

カラーで牡蠣の直売所で撮った写真も載せています。
ガストロ(ノロウイルス)に罹患し、5日間のたうちまわって苦しんだ直後、決死の覚悟で食べた牡蠣のめちゃくちゃ美味しかったこと。
今すぐ飛んで戻って、あと2ダースぐらい食べたい気持ちです。

これもエッセイに書いていますが、滞在したBreitz Cafeという民宿の窓から見える干潟の景色が感動的でした。
じつはここの経営者であるブルトン人と日本人のご夫婦は、東京ではご近所であることがわかり、びっくりしました。
ブルターニュ地方独特の黒っぽい石造りの建物を買い取って始められたごく簡素な宿ですが、ここはお勧めです。


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