2012年7月14日土曜日

さよなら女子大

まだ試験は残っているとはいえ、8年半非常勤講師をつとめた女子大の、最後の授業を終えました。
生まれてはじめて教師業についた先がこの大学。
毎週6時台に家を出るのはきつかったけど、すっかり馴染みになり、同僚も友人のようになり、
居心地いい職場でした。

思えば最初の頃は1時間半しゃべれるかの緊張のあまりおなかが痛くなるほどで、たどり着くのもやっと、たったひとコマの授業に疲れ果ててしまったものです。
一対一なら誰とでも話せる自信はあっても、一対複数というのがものすごく怖かった。
誰にも好意を持たれたいけれど、そんなことは普通に考えてありえないという事態におびえていたんですね。
経験は人間を鍛えるもので、今でも怖さは感じるものの、なんとかこなせるようにはなりました。

今の2クラスの学生たちは4月からのつきあいではありますが、授業の後には一緒に写真を撮って、おしゃべりして終了。
元気にがんばって、好きな道をみつけてほしいものです。
原発の避難区域出身で、親子離れ離れの生活をしている学生、フランス留学したいけれど今とても言い出せないと言っていたけれど、焦らずに方法をみつけられればいいと思います。

印象に残っているのは、沖縄からの飛行機に乗り込んだら、担当の客室乗務員、いわゆるスッチーがよく話をした卒業生だったこと。
声をかけたら、おすましして仕事をしていたのが、突然はしゃいだ学生に戻ってしまい、今の仕事の大変さや大学の思い出などいろいろ話してくれました。
いつまでも通路に立っておしゃべりに夢中になっているその手から、能面のようなほほえみの先輩スッチーが持ったまま下げないでいる紙コップなどさっと持ち去っていったりするので、叱られないかとずいぶんドキドキしましたが、こちらも再会できて楽しかったです。

こんな偶然な感じで、またいつかみんなとどこかで出会えたらうれしいです。







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