今日、アメリカで5歳の兄が2歳の妹をライフルで誤射し、死なせてしまったという
ニュースがありました。
「初めてのライフル」などと宣伝され、子供に買い与えられている現実があるとのことで、
聞かされれば、日本人の感覚としては「非常識」「ありえない」と当然思うわけです。
それでも、昨日フォークナーの「熊」を読み終わった延長で考えると、
これだけ銃規制を言われてもアメリカの銃社会が変わらないのは、基本のところにこの
「熊」の世界があるからだと妙に腑に落ちてしまうのです。
「熊」の主人公の「少年」も、10歳から銃を持たされ、大人たちにまじって森へ入る。
最初は何もできないんだけれど、森のことをだんだん知り、動物の行動を知り、
獣をしとめられるようになってゆく。
それが大人になるということなんですね。
もちろん、今の子供が生活のために狩猟をするわけではありませんが、
起点にはフォークナーの世界があると思うと、善悪は別にして、少なくとも
たんなる流行りとしての「ありえない」風潮ではないんだという気がしています。
それがアメリカなんだなと思います。
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