2012年10月19日金曜日

長谷川潤、ハワイを踊る

BSプレミアムで木曜の夜中に放映している「長谷川潤 ハワイを踊る」。
すばらしい番組で、今や毎週心待ちにしているのですが、あまり宣伝していないため、
半分ぐらい見逃してしまったのが悔やまれます。

ハワイ島育ちのモデル、長谷川潤が、フラの偉大なクム、ナラニ・カナカオレさんにカヒコ(古典フラ)を習うのです。
まずその振付がたいへん力強く、かっこいい。
当然、テレビの前で一緒に踊っていますが、ぜひとも模倣をきわめて全部踊れるようになりたい。
長谷川潤は足腰は意外に弱いようだけど、振付の覚えも早く、四肢がのびやかなので
とても美しく見えます。

そして毎週、ハワイ語で語られるハワイのさまざまな神話やメレ(詠唱)も楽しみですし、
場所や植物の紹介なども充実していて、フラをその本来のスピリットから
紹介しているのがいいです。
今日は、長谷川潤はおじさんとタロイモ(カロ)を収穫し、熱々に茹でたこれをつぶして作る主食、
ポイを作っていました。
少し酸味のある味と記憶していますが、できたてのポイは甘い!と長谷川潤が言っていました。

こんな番組を見るにつけ、やはりそろそろ自分も踊りたくなってくる。
京都にすばらしい指導者がいるというのは東京のハーラウで聞いていましたが、
そんなところに飛び込むほどの時間的余裕は今現在ない。
たまに軽ーくでいいから踊りたいなと思いながら歩いていて、
つい鴨川べりのスポーツクラブに入会してしまいました。
いや、ここに会員なら誰でも参加できるフラのプログラムがあったもので。

2012年10月11日木曜日

消えたマルチニック料理店

今年の初め、思えばまだ東京在住だった頃ですが、京都を散歩していたら、
なんと御所の目の前に「カリブ海サンドイッチ屋」を見つけました。
メニューや店構えをみると、どうやらマルチニック本場の味らしく、非常に
興味を掻き立てられました。

まさかその近所に自分が住むことになるとは、その頃は思ってもいなかったのですが、
ぜったい行こう、通いつめることになるのでは?という期待と予想とは裏腹に
足を運ぶ機会もないまま10か月ほど。

先週、通勤のバスのなかからふと見ると、店がもぬけの殻になっている!
結局、一度も京都のマルチニックを味わうことはできませんでした。
京都の、しかも御所の前にこんな場所があることがすばらしかったのに。
非常に残念!

ところで、スケジュールはもちろん心の余裕なく、7か月暮らして寺社仏閣のひとつも
見ていません。
来月ぐらいには一日二日、夏休みをとれるよう、がんばって切り抜けたいです。

2012年9月25日火曜日

喜多方の夜

東北ツアーを続ける、朗読劇「銀河鉄道の夜」を見に、福島県の喜多方を訪れました。
会場は、江戸時代から続く造り酒屋、「大和川酒蔵・北方風土館昭和蔵」。
ご神樹の背後にある木造のその建物は、何百年も使い込まれ、磨き込まれ、
同時に現代的な清潔さにも満ちていました。

今回の出演者は、古川日出男、管啓次郎、小島ケイタニーラブ、そしてこの春から加わった
柴田元幸の各氏。
じつは代官山・サラヴァ東京でおこなわれた昨年の初演以来、今年の3.11の
西麻布・Rainy Dayでの公演、そして今回と、見に(聴きに)行くのは三回目。
初演の感動(笑いと涙)も、今年3.11の、出演者たちの魂が結集したような
豪華なプログラムも忘れがたいですが、
今回は最初から最後まで震えるような感動をおぼえ、終わった後は聴衆のこちらまで
ぐったりするほどでした。
それは賢治の世界そのもののようなこの場所で演じられたからということもあるでしょうし、
同じタイトルの舞台でありながら、この場にこそふさわしい・この場でしか聞けない
改変が、すべての演者によってなされていたからでしょう。

それにしてもあの力強いオリジナルな朗読、「永訣の朝」は涙があふれます……
朗読には、かような力があるのだと感じ入ります。

おりしも(というか、考えてみれば影響大受けなのですが)、京都の山々を見渡せる
大学のテラスで『銀河鉄道の夜』の読書会を企画しています。
そのためつい先日、テキストをじっくり読み直していたせいもあり、舞台の(とりわけ
古川氏の)深い解釈と、テキストからのこちらのイメージと理解がシンクロしたことも
感動につながったのかもしれません。

出演者の方々の文学への向き合い方には、いつも慄然とする思いがあります。
接することができて幸い。
ありがとう、ハルレヤ!



ところで今回の旅の出発地は、父の遺品整理のために訪れていたわが第二のふるさと、
大宮。
新幹線の車中、共通する景色、少しずつ混じってゆく東北の空気を実感しながら、
大宮は東北の玄関でもあると思いました。
発見です。

2012年9月6日木曜日

スズメバチ再び

コメントをいただいていたのに、なぜか反映されていなかったようで、すみません。

ひとり研究室にいると、雷が深く山に響いているような感じが恐ろしいです。
そしてさっきから、ガラス窓と網戸の間にはさまってうろうろしているスズメバチ。
横目で見ながら、グーグルで画像検索してみれば、やはりどうにもスズメバチ。
恐ろしい。
一度、巣が駆除されたという話だったのですが、まだいるようで、途中の山道が再度
封鎖になりました。
家ではそろそろカブトムシが落命し始めました。
なんだかサビシイ。
東の都のみなさん、お元気でしょうか。
グスン、シクシク。

猛然と教科書書きながら、秋の始まりを感じています。
ラブレー、モンテーニュとすごい勢いで駆け抜けていますが、もっとじっくりおつき合い
したいですね。
近いうちにはきっとね。

2012年8月27日月曜日

熊と蜂

つい先日、スズメバチの巣がようやく駆除されたと思ったら――といっても、黒い大きな蜂が今でも時々近くを飛んでいてヒヤヒヤしているのですが――私のいるこの山に、最近は熊が出没しているそうです。
熊の心配をする日が来るとは、人生わからないものだとしみじみ。

そんな話を授業中にしていたら、出席カードの余白などにいくつもアドバイスをいただきました。
鈴を振るより、人声――声を挙げながら歩く、ラジオをかけるなど――のほうが効果があって、熊が逃げていくとか。
よく言われる「死んだふり」というのは無理だそうで、襲われてしまったら死にものぐるいで闘うべしと、わりと信頼できそうなウェブサイトに対応策が紹介されていました。

スズメバチは、夜は活動しないので、夜間に巣に火をつけるのがよいそうです。
黒い服、それから香水のにおいというのが危険だそうで、巣が駆除されるまでは、白いストールに身をつつんで、恐怖に息をつめながら、途中の森を抜けていました。
私は二十年ほど前ブヨに刺され、脚が丸太ほどにも腫れ上がって何日も寝込んだ経験があるので、ハチの類はアナフィなんとかショックを起こすのではないかと心配です。
出勤するのも命がけです。

部屋のなかには先週以来、10センチ近くある巨大蜘蛛が2匹ほど現れていますが、これぐらいはまあご愛嬌。



2012年8月14日火曜日

甲子園の午後

生まれてはじめて甲子園球場に行ってきました。
特にそれが目的というわけではなかったのですが、高校野球開催中で
カードは青森の光星学院対石川の遊学館。
日本、外国含め、いくつか訪れたことのある野球場のなかでも、もっとも気持ちのいい、
夏の一日を過ごすには最高の球場だと思います。
3塁側の上のほうの席でしたが、炎天下ながら顔に向けてさわやかな浜風が吹いてくる。
それから気圧のおかしい東京ドームなどと比べ、生ビールがすごく美味しい。
テレビ経由だとなんのこともないブラスバンド演奏や打球の音も、生で聞くとぐっと心地よい
ものです。
阪神名物いか焼き、辛さが暑さにぴったりの甲子園カレーをはじめ、ナニワのB級おやつが
売店に勢ぞろいしているのも、豊かな気持ちにさせられます。
大きなせんべいの上になぜかたこ焼きがふたつ乗っている「たこせん」なるものを
次は食べてみたいと思いました。
ここのところ、三日と空けず粉もんを食べています。
やはり関西は、底のレベルが高いところがすばらしい。

2012年8月9日木曜日

伊調馨の反射神経

多忙につきろくに「予習」できないままオリンピックを見ていますが、昨夜のレスリング、伊調馨(62キロ級)、小原日登美(48キロ級)の試合はすばらしかった。
小原が決勝であたったアゼルバイジャンのマリア・スタドニクは、上位に年配者が多いなか、さすが
20代前半ならではのスピード感ある攻撃ぶりで、見ていて感銘を受けました。
これを抑え込める小原って、いったいどれだけ強いんだか。

しかし小原より目を奪われてしまうのは、やはり伊調馨です。
私が今女子高生ならラブレターを出したくなるほど男っぷりのいい兄、いえ姉の伊調千春に比べ、一見女の子っぽさの感じられる馨ですが、あの圧倒的な強さは天性のもので、今回も感動を覚えました。
反射神経というのは私にはもっとも縁遠い資質で、それだけに目の当たりにすると驚嘆してしまうのですが、一瞬のうちに相手の隙を予感しとらえる伊調の反射神経は、無限の想像力に満ちた、とりわけ貴重なものに感じます。
足をとられて劣性になった次の瞬間相手を組み敷いて攻めている、その瞬時の転換もさすが。
女子レスリングといえば、吉田沙保里や浜口京子のほうが取り沙汰されがちですが、私は前から伊調妹の存在に惹きつけられてきた気がします。

ここ8年ほど、柔道やレスリングの面白さに目覚めていますが、今回柔道では胸のすくような一番を見ていないので、昨日は貴重な一夜でした。
いやー、これこそ文学。