2013年1月9日水曜日

牛すじの煮込み

魚でも肉でも野菜でも、こちらで出回っている食材は関東とはだいぶ違っています。
夏場の鱧、鯛、万願寺とうがらしと日常の食卓がだいぶ様変わりしましたが、
冬になってからにわかに注目しているのが牛すじ。
これがどこのスーパーでもふつうに安く売られているのを見て、料理をする暇もないころから
「いずれ何かせねば」と思っていました。

やはり定番はこんにゃく、にんじんとの煮込みです。
牛すじは下ごしらえの手間があるし、長時間煮て柔らかくしたいので、
二時間半ぐらいはかかります。
家で原稿たくさん読まねばならない時など、隣りの鍋で作るのにちょうどいい。
柔らかく煮上がったら、錦市場の七味と白ネギをたっぷりかけて食べます。
美味しすぎて、日本酒が進んで進んで困ります。

この前は粗みじんにした牛すじを赤ワインとトマトで煮込み、ボロネーゼソースを作って
フェットチーネと合わせました。

牛すじの煮込みは、じつは東京・神楽坂にある会津の蕎麦屋、蕎楽亭のが好きです。
福島のきりっとした酒を呑みながら、あのあっさり上品な牛すじをまた食べたい。
しかし江戸が遠く感じられるなあ。